企業が、何度も取引していただいている優良顧客に対し、

 

日頃の感謝を込め特典などによって還元することがあります。

 

例えば、取引に利用できる「割引券や金券」などを

 

優良顧客へ配布することが一般的でしょうか。

 

確かに、これらは優良顧客にとって喜ばれる特典かも知れません。

 

ところが、ある飲食店では該当する優良顧客へ、

 

店内で開催するクラシックコンサートへ招待しています。

 

コンサートは年2回位の開催らしいですが、

 

そのコンサートを楽しみにしている顧客も多いそうです。

 

この発想は素敵ですよね。

 

別に、クラシックコンサートの開催を勧めている訳ではなく、

 

顧客が少し驚く位のイベントを計画したほうが、

 

顧客の企業に対する印象度は高くなり、また記憶にもしっかり残ります。

 

さらに、顧客からその他大勢の人たちへの口コミによって、

 

「あの企業は一風変わった企画をする」という宣伝効果につながり、

 

結果、マスコミなどから取材されることもあるでしょう。

 

実際、例のクラシックコンサートを開催するお店もマスコミに取材されました。

 

今なら、SNSで一気に拡散されるかも知れませんね。

 

企業がイベントなど考えるとき、思いつきだけでなく、

 

顧客に対する「プロモーション予算を事前に決めておく」など、

 

実施スケジュールも含め早い段階からの準備が大切です。

 

企業が「顧客へ驚きや感動を与える」ことは、

 

ビジネスにとって非常に大切な要素であり、それが普通にできるようになると、

 

顧客は本当のファンへ変わって行くのではないでしょうか・・・。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。