顧客管理を目的として、

 

「ポイントシステム」を活用する事業所は多いです。

 

私もよく利用する店舗のポイントカードを持っており、

 

ある程度ポイントが貯まった時点で交換しています。

 

このポイントシステムですが、

 

運用を間違えている事業所など、たまに見かけるのです。

 

例えば、

 

大型量販店のようにポイントを現金として扱い、値引きするケース。

 

小規模事業所の場合、

 

この方法を安易に採用することはやめましょう!

 

大型量販店などは、ポイントに対し現金へ換算する分を

 

「引当金」として計上しているため、利益に大きな変動がありません。

 

ところが、小規模事業所などでは現金換算分の損失を

 

引当金として計上している事業所が少ないのです。

 

従って、利益分からマイナスするかたちとなり、

 

結果、予定していた利益を大きく減らす可能性もあります。

 

そのあたり、事前に専門家と運用方法など相談し、

 

しっかり対応していれば問題はありません。

 

私の知る限り、ここまで考えて対応している小規模事業所は

 

非常に少ないように感じます。

 

あるベーカリーショップですが、ポイントの現金換算について、

 

結局、1年も経過しないうちにやめてしまいました。

 

ポイントシステムは顧客との関係を構築するうえで、

 

効果のある方法と言えますが、使い方を間違えると、

 

残念な結果になることもあります。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。