ある士業の方と顧客管理について話したときのことです。

 

士業の方は、

 

「我々は1回限りの取引がほとんど、顧客管理の概念などない!」

 

と発言されました。

 

確かに、その考え方もあるでしょう・・・。

 

これは、

 

士業の方が顧客を「時間軸で見ていない」とも言えます。

 

通常、士業の仕事は専門領域において、

 

依頼主の代行をすることが多いです。

 

ある手続きの代行が終われば、それで仕事は完了と考えます。

 

この場合、士業の方は「仕事を点」としか捉えていません。

 

「ライフサイクル」と言う言葉がありますが、

 

依頼主の事業は継続することが一般的です。

 

今後、士業の方に依頼したほうが良いケースは必ずあります。

 

そのときのために、

 

士業の方は依頼主との良好な関係を続けていかなければなりません。

 

士業の方において、依頼主との適度なコンタクトは必須です。

 

鉄板ですが、ニュースレターなど代表例でしょう。

 

私の周りの士業の方でも、活用している例は多いです。

 

依頼主は適度なコンタクトをされることにより、

 

士業の方を決して忘れることがありません。

 

もし何かあれば、相談される可能性は非常に高いと思われます。

 

顧客との関係を「点で見るのか」「時間軸で見るのか」、

 

その違いは、思いの外大きいのです。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。