企業の多くが、何らかのかたちで「顧客管理」を行っています。

 

しかし、実際はコンピュータなど活用して「情報収集しているだけ・・・」という企業も多いのです。

 

従って、周年記念や誕生月特典など・・・ごく一般的な内容だけで終わっています。

 

これでは、正直、非常にもったいないです。

 

もし収集しているデータの中に「顧客の利用金額(回数)・利用頻度」が含まれているのなら、

 

これら貴重な情報をビジネス活動に是非活かしていただきたいのです。

 

購入(利用)履歴は顧客管理のお宝

 

ある期間(最低3ヶ月~6ヶ月間)の顧客の利用金額(回数)・利用頻度のデータを活用することで、

 

どの顧客が企業にとって「貢献客」を知ることができます。

 

業種によって、金額(回数)・頻度は異なりますから、そのあたりについては企業内での議論が必要です。

 

一般論ですが、3ヶ月~6ヶ月間に3回以上購入(利用)する顧客「貢献客となる可能性が高い」

 

と言えるでしょう(この数値ですが絶対的なものではありません)。

 

貢献客を知ることができたら、企業としてその顧客とは「お取引を長く続けたい」と考えますよね・・・。

 

ここから、いわゆる「プロモーション活動」に移る訳ですが、

 

その方法については、企業内で十分に検討しなければなりません。

 

当たり前ですが、「プロモーション活動にかけられる予算内で実現可能なこと」を考えるのです。

 

プロモーション活動の鉄則としては、「効果が見込めるところへ予算を集中する」ことでしょう。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。