50年位前の話しです。
自宅近所に、当時では珍しかった
店内でパンを作る「ベーカリーショップ」が開店しました。
そのお店では、パンを一定金額分購入すると
「1枚の紙(名刺サイズ)」をもらうことができたのです。
紙には、ショップの屋号(3文字)である
「ひと文字が大きく印刷」されていました。
それを3枚集めて、
ベーカリーショップの屋号が揃うと、
「店内の好きなパンがひとつだけサービス」
というゲームでした。
今で言う「ゲームフィケーション」の始まりですね。
当時、ある文字がなかなか揃わず、
何度もショップへ通った想い出があります。
文字が揃ったときなど、
心の中で「やったぁ~」と喜びを爆発させていました。
仕組みとしては、
シンプルでアナログ的ですが、
何か「親しみ」を持ちませんか?
今なら、
「ポイントカードシステム」がこれに充当しますが、
50年位前、
すでにこのような仕組みを取り入れていたショップはスゴイです!
この仕組みは比較的簡単にできるし、
高齢者の利用が多い店舗など、
今でも効果があると思います。
時には、原点回帰してみることも大切かと・・・。
現在のデジタル的な発想と、
アナログ的な発想を上手く融合させると、
新しい「何か」が生まれそうな気もします。
冒頭の近所にあったベーカリーショップですが、
この間ショップ前を通ったところ、
閉店していました。
子供時代の想い出がまたひとつなくなり、
悲しい気持ちになりました。
この記事を書いた人
- 大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。
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