自宅の近くには多くの美容院があります。

 

狭いエリアの中に4~5店舗はあるでしょうか・・・。



ところが、全店舗とも長きに渡り営業を続けているのです。

 

通常、同業種が近くに複数店舗あると、

 

どこかの店舗がいずれ閉店することも考えられます。

 

なぜだろう?

 

不思議に思って、その美容院のうち1店舗を

 

定期的に利用している、ある知人に聞いてみました。

 

その結果、

 

それぞれの店舗とも固定客があり、

 

さらに客層がまったく異なっているとのこと。

 

ある店舗では比較的年齢層の高いご婦人が多く、

 

違う店舗ではヘアカラーが中心で来店順に迅速対応するなど、

 

店舗ごとに特徴があることがわかりました。

 

このことから、

 

顧客は「自分の価値観に合った店舗」を選び、

 

店舗側も「自店に合った顧客だけを取り込んでいる」と言えます。

 

ある顧客は親しいスタッフと会話することが楽しみ、

 

別の顧客はとにかくスピード重視で早く仕上げて欲しいなど、

 

顧客の要望(価値観)は千差万別です。

 

従って、

 

顧客の価値観に合った店舗づくりを経営者が意識すれば、

 

競合する地域でも充分生き残れることがわかります。

 

経営者が、

 

「どんなお客様に来店していただきたいのか」を明確にし、

 

「あなたが理想とする顧客が満足しそうな対策を講じる」こと

 

が非常に大切です。

 

「周辺に競合店が多いから事業は成り立たない」と、

 

決して諦める必要などありません。

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。