今週は、ライブ(音楽鑑賞)ウィークでした。
週始めの「フェデリコ・ミランダ(コスタリカ出身ギタリスト)」と「名古屋中心に活躍するギタリストとのセッション大会」、昨夜は「いきものがかり」・・・今更ながら、音楽は素晴らしいと強く感じました。

 

演じ手と観客が一体になったとき、感動が生まれます。どちらも、そんな最高のライブでした。自分が同じステージに立つたら、「楽しいだろうなぁ~」・・・と思わず妄想していました。

 

「いきものがかり」のライブでは、観客一人ひとりに腕時計タイプの「発光装置」を配布して、それを無線で発光色の制御をしていました。どうも最新タイプで、演奏曲などに応じて色を変化させ、演出効果を高めるねらいがあったようです。

 

ライブ鑑賞で、いつも感じることは「ファンって・・・ありがたい」。
入場料を払い、そのうえグッズも大量に購入してくれる。これは、すでに「信頼関係が構築できている」からで、提供する商品やサービスの購入を促しやすいのです。

 

グッズ販売の横では、「ファンクラブ入会手続き窓口」までありました。ライブ後、窓口をのぞいてみたら、やはり入会希望者が並んでいました。観客の気持ちが高揚していますので、入会希望者も当然増えます。また、会場内では「じょいふる」の曲中で使用する、「バンド名入りタオル」が飛ぶように売れています。

 

これらは、すべて「マーケティングの概念」で説明することができます。
要するに、ライブ全体が「儲かる仕組み」になっているのです。重要なポイントとしては、「ファンを創り出す努力」です。ファンが増えるとことにより、収益も当然ながら増えていく訳です。

 

一般のビジネスにおいても、原則は変わりません。
「顧客(ファン)を創造し、育成していくこと」・・・これに尽きると考えます。この考えを取り入れると、販売する商品やサービスは、顧客目線にならざるを得ません。あくまで、中心は「顧客」です。

 

企業は永続してこそ価値があります。一時的な収益だけにこだわるより、「顧客を企業の資産」と考えて行動することが益々重要になっています。そのためにも、「顧客管理」を真剣に考えていただきたいのです。これを続けることで、ボクシングのボディブローにように、必ずじわじわと効いてきます

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。