初対面の相手から「どんなお仕事をされているのですか?」と必ず聞かれますよね。
士業関係者なら、例えば「税理士です」とか「行政書士です」と返事をすれば、相手もすぐ理解してくれます。私の場合、このように返事しています。「ポイントカードなど、カードと連動した顧客管理を導入される企業のサポートなど『顧客管理アドバイザー』として活動しています」・・・正直、これだけでは、なかなか理解していただけません。
そこで、具体的な事例を上げて説明すると、やっと理解してもらえます。
そのあと、一番多い言葉が「そんなお仕事があるんですね・・・」であり、残念ながら一般的には、まだ認知されていない仕事です。確かに、自分のような活動をしている人は、国内でもほんの僅かでしょう。「ポイントカードの製造販売」や「顧客管理システムの販売」をしている企業は多くあるので、私がそれらを販売している人と思っているようです。まだまだ、私からの情報発信が不足していますね・・・。
私が、この仕事をする「きっかけ」は、自分の反省からです。
実は、少し前まで「ポイントカードの製造販売」や「顧客管理システムの販売」を私自身がしていました。とにかく販売することが優先なので、カードやシステムの販売後は、ほとんどがユーザー任せです。ユーザーの導入目的は「利益改善」なのに、期待した結果が出ていないケースもありました。それは、導入後のフォローが少ないからです。カードや顧客管理ソフトを上手く活用すれば、必ず利益改善につながります。しかし、販売会社は納品が完了すれば、また次の商談へ向かわなければなりません。
そのため、ユーザーは「周年案内」や「誕生月案内」など、ありきたりな利用しかできていません。これでは、せっかく導入した意味がありません。本来は、顧客管理ソフトで知り得た「顧客分析結果」を最大限活用して、「プロモーション活動」へつなげることが重要なのです。でも、これができていないユーザーが多いため、「ポイントカードを導入しても・・・利益改善にはつながらない」という考えになってしまう訳です。これは、非常に残念なことです。
詳細は省きますが、カード会員全員にDMハガキを送る必要もありませんし、顧客すべてに対して「同等な扱い」をする必要はありません。企業は限られた予算の中で、可能なことからプロモーション活動をすれば良いのです。少しずつでも構いませんので、とにかく継続することが大切です。
今の私の使命は、「顧客管理を通じ、顧客と企業との信頼関係を構築し、最終的には企業の利益改善を目指すサポートをする」ことです。これからも、それに向かって邁進いたします。
この記事を書いた人
- 大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。
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