40年以上も前、はるか昔の話しです。



近所に、当時では珍しかった店内でパンを作る「パン屋」が開店しました。



そのお店では、パンを一定金額まで購入すると「1枚の紙(名刺サイズ)」をくれました。



紙の中には、パン屋の屋号(3文字)の「ひと文字が印刷」されています。


それを集めて、パン屋の屋号が揃うと「好きなパンがひとつだけ無償サービス」という内容でした。



当時、ある文字がなかなか揃わず、何度もお店へ通った想い出があります。



文字が揃ったときなど、心の中で「やったぁ~」と喜びを爆発させていました。



仕組みとしてはシンプルでアナログ的ですが、「親しみ」を持ちませんか?



今なら、「ポイントカードシステム」がこれに充当しますが、



40年以上も前に、このような仕組みを取り入れていたパン屋はスゴイです。



この仕組みなら比較的簡単にできるし、高齢者が多いお店など今でも効果がありそうですね。



集客の方法のひとつして取り入られている「ポイントカードシステム」ですが、



時には原点回帰してみることが必要かも知れません。



現在のデジタル的な発想と、アナログ的な発想を上手く融合させると、



新しい「何か」が生まれそう
な気がします。



あの近所にあったパン屋・・・今はどうなっているのかなぁ・・・。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。