あなたは顧客管理と聞いて、「来店型ビジネスでしか利用できないのでは・・・」と考えていませんか?


確かに、顧客管理は一般的に来店型ビジネスで利用するイメージが強いです。


顧客を会員に置き換えると、会員管理になりますが「会員制ビジネス」においても、顧客管理の考え方は充分に活用できます。


会員制ビジネスの利点は、何と言っても「継続課金」である点です。


月額、年額など会員がいる限り、常に安定した収益を得ることができます。


会員組織としては、会員に満足していただける商品やサービス・情報など、会員にとって価値あるものを提供し続けることに全力投球するのです。


この顧客(会員)管理でのキーワードは、「会員の履歴」です。


講座や各種セミナーなど企画開催する企業であれば、会員ごとに一定期間の利用回数や利用曜日・時間、参加した講座や各種セミナーのカテゴリーと既存のデータ(性別・年齢など)を組み合わせることで、会員が参加しやすい時期や現在注目している課題などある程度は把握できるはずです。


時には、上記データに基づいて、関連した商品やサービスなど扱う企業とコラボすることも可能となります。


要するにアイテア次第ですね。


顧客管理・・・「飲食店など来店型ビジネスでしか利用できない」なんて決してありませんから。

 

どんな商品やサービスを販売しようとしても、最後は「人とのつながり」が重要なキーワードです。

今、相手が「何を欲しているのか・・・?」

収集したデータの分析をして大筋を見極めて、その中から重要課題を探り、徹底的に改善していかなければなりません。

顧客管理とは、本来「顧客から信頼を得て、何度も取引いただける関係を構築する」ものであり、その考えはこれからもずっと変わらないと思います。

ある意味「ビジネスの基本」と言えますね。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。