突然ですが、今まで色々な倒産企業を見てきました。


若い頃、自分の担当していた企業が倒産したこともあります。


朝、従業員が出勤し入口の貼り紙を見て、倒産の事実を知り、電話をいただいたことも・・・。


正直、なんとも言えない気持ちになったことを覚えています。


倒産理由はそれぞれ異なりますけど、「扱う商品やサービスが市場に認められなかった」ことが大きな原因のひとつです。


新業態が登場し注目を集めると、すぐ多くの人がそのビジネスに参入してきます。


少し前なら、「リサイクルトナー・ビジネス」でしょうか・・・。


自分の周りでも、知人の何人かがその事業を始めました。


もちろん、最初の頃は好調でしたが、やがて大手の参入により価格競争に陥りました。


結果、知人のひとりは事業を清算し、もうひとりは倒産でした。


よくある話しかも知れませんが、「扱う商品やサービスを売る(価格)だけでは長く続かない」ですよね。


価格だけなら、人は少しでも安いほうを選びます。


提供する側として、「扱う商品やサービスを利用することで得られる満足感(ベネフィット)を相手側にわかるよう」伝えなければなりません。


いわゆる、「Before Afterを相手がイメージできるよう」にすることです。


また、それができるのは我が社だけ・・・そんな選ばれる理由が明確になっているとベストですね。


このあたりは、特に時間をかけ、知恵を絞ることが重要かと思います。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。