突然ですが、あなたのお店は「忙しいけど・・・なぜか儲かっていない現象」になってはいませんか?


通常、忙しい訳ですから、それなりの来店客数があり、充分な利益があってもよいはずです。


でも実際は・・・。


なぜ、このような現象になってしまうのでしょうか?


考えられる理由のひとつとして、「フリーペーパーや割引チラシ」など、集客のため頻繁に利用していることが挙げられます。


利用者の立場からすると、商品・サービスの「30%OFF」など見せつけられることで興味を持ちます。


「価格に敏感な人たち」は、こぞって店に訪れることでしょう。


一方、お店はフリーペーパーや割引チラシなど、多額な広告料など支払う必要があります。


お店はこれらを継続することで、なんとか集客を維持しているのです。


その結果、お店の利益は「商品・サービスの値引や広告料支払い」のため、大きく削られてしまいます。


やがて、顧客は値引のときにしかお店を利用しなくなり、やがてお店の維持自体が困難になります。


もし、あなたのお店が今、このような現象に陥っているのであれば、早急に手を打つ必要があります。


まずは、値引だけに頼らないお店作りを目指しましょう。


そのためには、お店の顧客管理を実施して、既存顧客の動向をしっかり分析することです。


既存顧客を管理することが、売上(利益)の「安定」につながります。


最初は「土台作り」からです。


どんな事業でも同じですが、売上(利益)のベースを持たず、常に新しい売上のみを追う行為は、決して事業を長く続けることができません。


やがて疲れてしまいます。


家を建てるときのように、まず「基礎(土台作り)」から始めることを考えましょう。


わかっていることですが、案外できていないものです。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。