起業(新規事業)を考えている人の相談にかかわることがあります。

 

その人は、現在、ある工事業(下請け/個人)で生計を立てており、

 

収入金額を聞いたところ、派手なことをしない限り、家族を十分養える範囲でした。

 

相談は「今の仕事を辞めて、知人が経営する飲食店の権利を買いたい」という内容で、

 

その理由が、

 

「飲食店の売上(利益)金額を聞き、現行の収入金額より多い」と知ったからです。

 

本人は、「昔から飲食店を経営することが夢だった」という感じでなく、

 

今の仕事が身体を酷使するため、長く続けられないと思い、次の事業を考えていたようです。

 

我々サイドは、今後の本人の生活(幼児がいる)を考え、飲食業にこだわるなら、

 

フランチャイズという選択もあるなど、多額な借り入れまで考えている本人へ伝えました。

 

さらに、やっかいなこととして、「飲食店の権利を売りたい」とする現行オーナー側には、

 

「早く権利を売りたい!」との焦りも見られ、この構図を見る限り、

 

本件は非常に厳しい支援となりそうな印象を強く持ったのです。

 

現在の飲食店における損益計算書を見ましたが、細かいところで不備もあり、

 

数字上では一応利益が出ていたものの、この状態が長く続くかどうかの保障はありません。

 

また、飲食店の権利を買いたい本人が、そのあたりを十分理解しているとは思えず、

 

我々サイドは「大丈夫かな・・・」と、結局、この支援に関してはお断りしました。

 

よくある内容かも知れませんが、「スタート時点でつまずいている」典型的な例です。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、OA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計などに携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムの販売担当となる。
その後、カード後加工(エンボス、エンコードなど)の情報処理専門企業へ入社し、カードの総合的な知識を習得する。また、大手アミューズメント企業向会員管理の業務受託を通じて、プライバシーマークの取得・更新にもかかわった。(更新審査4回に立ち会う)
現在、ビジネスマッチングにも積極的にかかわり、多くの異業種コラボを実現している。顧客資産の運用アドバイスを中心にしながら、企業PR・商品やサービスPRなど販促活動も行っている。また、将来有望な人材に対して、セミナー開催や事業アドバイスなどの支援活動をライフワークとしている。