人間の脳は忘れるようにできています。


自分が体験したことすべてをずーっと、またしっかり記憶していたとしたら・・・


確かに気持ち悪いですよね。


そこで脳は、だいたい次のタイミングで物事を忘れるようにできているそうです。


最初が3日後、次に21日後(3週間)、最後に3ヶ月後。


ある物事を体験してから、3ヶ月間一度も思い出すことがなければ、それ以降にその物事を思い出す確率は極めて低くなるようです(但し、強烈に印象が残った事象などは別)。


従って、あなたの顧客の忘れそうなタイミングに、あなたからからアクションを起こすことが非常に重要なのです。


具体的には、メール・ハガキ、またはニュースレターなどできることから始めてみましょう。


これらは「顧客管理」をしていると、比較的簡単にできます。


顧客は定期的なレターなど受け取ることで、あなたを思い出し親しみがわき、ちょっと気になります。


このように、顧客があなたのことを忘れそうなタイミングで、「気づかせる」ためのきっかけを意図的に作りましょう。


その際、よく勘違いされるのですが、データのある顧客全員に毎度送る必要はありません。


例えば、この内容なら「ファン層」だけとか、しばらく来店されていない「過去客層」へとか・・・状況に応じて調整してもよいのです。


「目的や予算」など応じて、都度変えても構いません。


案外おもしろい結果が出ると思いますよ。

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。