顧客管理という言葉から、なぜか「コンピュータを利用しなければ・・・」という発想になるようです。
確かに、今ではコンピュータを活用した多くの「顧客管理システム」が存在します。
ネット検索すると、無料ソフトやエクセルを利用したもの、あるいはクラウド仕様など・・・
驚くほどの種類があり、「どのソフトを使ったらよいのか?」正直わからなくなります。
そこで、判断基準のひとつとして、あなたが「ソフトを使って『どうしたい』のか」を最初に考えることです。
あなたが「DMを送付したい!」のであれば住所、「メールを送信したい!」のならメルアドは必須です。
さらに、これらを実現させるための機能が、ソフトに最低限備わっていなければなりません。
でも、DM送付やメール送信など、あなたは「本当に必要である(実践したい)」と思っていますか?
「ライバル社が行っている」から、「なんとなく人に薦められた」からなど、深く考えずに決めてはいませんか?
アナログ的な発想から始めてみる
もし、顧客管理をする一番の目的が「商品やサービスを何度も購入(利用)して欲しい」のであれば、
もっと手軽に始められることがあるかも知れません。
ある企業では、商品を購入するたびに「チケット(名刺サイズ)」を配布し、
「貯まったチケット枚数に応じて無料のサービス特典」を付与しています。
私の推測ですが、この企業は「すぐ実践可能なコストがかからないアナログ的なイベント」を通じ、
どの方法が顧客に受け入られるのか、じっくりとテストを行っているのだと思います。
テスト結果が出そろったら、次に企業の目的に合った「最適なシステム」を構築していくことでしょう。
この企業のように、最初は「アナログ的な発想から始めてみること」も十分ありですね。
この記事を書いた人
- 大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。
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