コンピュータシステムを利用することで、「売上貢献客」を簡単に知ることができます。
売上貢献客が企業にとって、非常に大切な顧客であることは周知の事実です。
一般論ですが、顧客全体の約20%を占める売上貢献客により、売上全体の約80%が作られているということはあまりにも有名ですね(パレートの法則)。
実際、あなたのビジネスにおいても調査をすると、たぶんこの数値に近くなっていると思います。
であれば、この約20%の売上貢献客に対し、企業側として何らかの「アクション(プロモーション活動)を起こすことの重要性」をご理解いただけるはずです。
もし、現在において、あなたが「何もしていない」のであれば、すぐ対策を講じる必要があります。
ビジネスで新規客を常に獲得することは大切ですが、社会の流れ(人口減少や少子化など)を考えた場合、従来からの取り組み方を見直すことが重要です。
はっきり言って、これからは新規客を多く獲得することは、益々困難になっていくでしょう。
そのためにも、新規客の獲得する方法や考え方を思い切って変えてみることが必要かも知れません。
顧客のランク付け
あなたがすでにビジネスを継続しており顧客がいるのなら、まず上記の売上貢献客を明確にすることです。
販売管理システムなど利用していると、管理帳票の中に「得意先ランキング(順位)表」があり、ある期間の売上ランキング(貢献度)を確認することができます。
この管理帳票を活用することが、売上貢献客を知るうえで一番簡単な方法です。
得意先ランキング表からのデータをCSV出力し、エクセルなどで加工することで、さらに詳細情報を表示させることもできます。
手間はかかりますが、得意先ランキング表を基に電卓を使って計算してもよいでしょう。
このあたりは、効率(時間短縮)の問題ですから、あまり深く考えずにできるところから始めるべきです。
今回は、あなたのビジネスにおいて、売上貢献客が誰か「ランク付けを行うことの大切さ」と、さらに「簡単に知る方法」を紹介しました。
最初は、ここから始めてみましょう。
この記事を書いた人
- 大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。
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