今の若い人たちは、「米屋のビジネスモデル」を知らないでしょうね・・・。
このビジネスモデルは顧客管理からすると、強力な内容であることに間違いありません。
昔、米屋は受注したお米を各家庭まで配達し、さらに「米びつ」への補充まで代行してくれました。
また、米屋は各家庭の注文サイクルまで把握し、その情報を基に、配達を終えた家庭の近くにある、
そろそろ注文がありそうな家庭へ立ち寄り、確実にお米のリピート注文を受けていたのです。
私が子供の頃、これら一連の行為は、街の米屋などでごく普通に行われていました。
この米屋のビジネスモデルを要約すると、
①各家庭における注文サイクルの把握 ②最適なタイミングでの受注 ③他の商品まで購入させる
まだコンピュータがない時代、米屋は「アナログ的な手法で確実に顧客管理」をしていた訳です。
これこそが顧客管理の最大効果
ビジネスにとって最大の目標は、「長期間、顧客に何度も取引していただく」ことです。
あなたのビジネスが、
消耗品など「リピート性の高い商品を扱っている」のであれば、米屋の手法をおすすめします。
実は、私がサラリーマン時代、この米屋の手法を使って大きな効果を上げた実績があるのです。
それは、顧客ごと帳票(納品書・請求書など印刷物)の発注サイクルを顧客管理(コンピュータ)し、
最適なタイミングで顧客とのコンタクトを図ることで、確実に早めの受注を実現していました。
今なら、通販企業などが有名ですね。
あなたのビジネスでも必ず活用できますよ!
この記事を書いた人
- 大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。
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