企業会計は大きく分けて、「財務会計」と「管理会計」の2種類です。

 

財務会計は、決算時に作成される財務諸表を、

 

利害関係者へ開示することが目的となるため、

 

「外的会計」と呼ばれることがあります。

 

一方、管理会計は、経営者や部門管理者などのために作成され、

 

経営管理を目的とした会計情報になっていることから、

 

「内的会計」と言われます。

 

別に会計の勉強をする訳ではないのですが、

 

「顧客管理」もある意味において、

 

会計と似ているところがあるのです。

 

それは、

 

通常、管理会計をしっかり実施している企業の経営状態は安定しています。

 

顧客管理においても、

 

「ポイントシステムを導入し、顧客に対しこのような還元を行っています」など

 

外的要素ばかりに目を向けるのではなく、

 

システム導入によって得られた経営数値※の推移を見守るほうが、

 

もっと大切です。

 

この経営数値を定期的にチェックし、見直すことにより、

 

企業の経営は安定し続けることでしょう。

 

要するに、

 

顧客管理の外的要素も大切ですが、

 

内的要素の経営数値の変化に気づき、

 

経営者は正しい判断をすることこそ、

 

非常に重要ではないかとの個人的な意見です。

 

※経営数値とは「顧客数(新規)・購入(利用)金額・LTV」など

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。