あるお店ですが、スタンプカードを上手く活用しています。

 

昼間はランチがあり、近くのビジネスマンやOLでにぎわっているのです。

 

精算の際に、スタッフが「スタンプカードへ押印」してくれます。

 

満点になると、「次回のランチが無料」という特典です。

 

実は、このお店・・・夜間営業もしています。

 

ランチ・タイムで満点になったカードは、次回のランチが無料だけでなく、

 

「夜間お食事の金券として選択利用することも可能」です。

 

要するに、顧客へ選択権を与え、昼間の顧客を夜間へさりげなく誘導しています。

 

ランチは「ビジネスマンやOL」にとっては、必要不可欠なものであり、

 

その中から、一定数の夜間お食事対象者を見つけ出しているのです。

 

お店としては、客単価の高くなる夜間お食事へ多くを集客したいです。

 

その「きっかけ」を、スタンプカードが上手く作り出しています。

 

ただ残念なことは、満点となったスタンプカードを回収する際、

 

「個人を特定する情報」をひとつも収集していないことです。

 

これができれば、お店の顧客管理をする上でさらに有効となるでしょう。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。