ビジネスの難しさの中で「2回目の壁(勝手に名付けました)」があります。

 

やっと、初めて自社が提供する商品やサービスを購入(利用)していただいたとき・・・

 

これはこれで非常にうれしいものですが、1回限りで終わってしまっては意味がありません。

 

ある調査によると、1回限りの取引で終わってしまう割合が全体の約70%あるそうです。

 

確かに、そう言われれば・・・

 

個人的に思い出してみても、あながち間違ってはいないですね。

 

1回限りで終わらせず、「次へ(2回目)つなげるための何か策を講じている」企業(店舗等)・・・

 

少ないですよね。

 

私が子供の頃、近所のパン屋さんでパンを購入するたび、

 

「屋号の1文字が印刷された用紙」を渡されました。

 

その用紙が貯まって、「屋号がそろった用紙」をまとめて店主へ渡すと、

 

パン1個が無償サービスとしてもらえるのです。

 

現在であれば、ポイント(スタンプ)カードの原型ですが、すでに何十年も前から行われていました。

 

昔の人はわかっていたのでしょう。

 

次へ(2回目)つなげるための何か策が必要であることを・・・

 

新しいツールはどんどん登場しますが、本質的なものはいつの時代も変わりません。

 

このあたり、非常に大切なことであると思います。

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。