「ある業務を管理したい・・・」と考えたとき、通常、コンピュータシステムが浮かびます。

 

販売管理、在庫管理、顧客管理など、コンピュータシステムには適した業務です。

 

これらの業務において、少し前まではパーソナルコンピュータが担ってきました。

 

今は、スマートフォンやタブレットなど「モバイル端末」と「クラウド上のサーバ」さえあれば、

 

大概の業務がシステム化できる時代となり、ハンディターミナルなど専用端末機も必要ありません。

 

例えば、営業が得意先で最新情報を確認し、その場ですぐデータ入力(登録)するなど簡単で、

 

結果、従来の作業時間と比較した場合、大幅な時間短縮へとつながっています。

 

しかし、問題としては、作業効率が上がって時間短縮となったにもかかわらず

 

「空いた時間(効率化によって生まれた時間)」が思ったほど活用されていない点です。

 

顧客管理においては、業務を「モバイル端末とクラウドシステム」を利用することにより、

 

多くの顧客データが瞬時で収集および照合可能となりました。

 

また、ポイントシステムなど付随システムとの連携も容易にできます。

 

でも、「収集データを今後のビジネスへどのように活用するか」という重要な視点が抜けており、

 

残念ながら大切な顧客資産を十分活かし切れていないケースが非常に多いのです。

 

そこで、事業者側は「収集した顧客データをどう活用するか!」常に考えることを最優先とし、

 

効率化によって生まれた時間の中で、それらを具体的に検討していただければと思います。

 

せっかく、苦労して積み上げた顧客資産を有効活用しないなんてもったいないです。

 

機械設備などの資産を定期メンテナンスするように、顧客資産も定期メンテナンスを行ってください!

 

この記事を書いた人

大久保 久明顧客管理・顧客資産運用アドバイザー/情報セキュリティ管理士
大学卒業後、コンピュータ専門商社でOA機器およびシステム販売、サプライ品販売、コンピュータ帳票の設計など携わる中で、カードを活用した顧客(会員)管理システムに出会う。業界30年以上のキャリアがある。現在は、「事業の利益改善には、顧客管理を通じて顧客との強固な信頼関係を構築することが最も重要である」との考えから、顧客資産の運用方法、さらに異業種とのアライアンスの推進など、経験に基づいたアドバイザーとして名古屋地区を中心に活動を続けている。また、事業の中に「なんらかの会員制を導入するべき」と提言し、導入方法などのアドバイスも行っている。「ポイントシステム(カード等)と連動した顧客管理の構築」、「個人情報保護管理体制の整備」など、情報セキュリティを含めた顧客管理に関する分野の専門家。最近では、事業目的や内容が近く、双方にメリットの感じられる企業や人同士を「つなげる」ためのコーディネート実績も多い。